Half Yogurt autumn tour 2010


9月2日 埼玉県熊谷 Mortar Records インストア
http://k.fc2.com/hp.cgi/mortarrecord/
start 19:00 \1500
PWRFL Power | Cap Lori | u-ree | Frenchman Flat


9月3日 群馬県前橋 Cool Fool
http://sound.jp/coolfool/pc/
start 20:00 \1500
PWRFL Power | Cap Lori | rens. | Another Common | Umbrella-X


9月5日 長野県長野市 
「駅前ロックフェス」 @ Neon Hall
http://www.neonhall.com/schedule/2010/09/
start 19:00 \2000
PWRFL Power | Cap Lori | Da Rue | Coccas | 飯山ガキデカジャグストンパーズ


9月6日 愛知県名古屋市 KD Japon
http://www2.odn.ne.jp/kdjapon/
start 19:00 \1500
PWRFL Power | 小鳥美術館 |Tロリンズ | Vivid Black


9月7日 大阪Bar Barbes
http://hap-barbes.com/
start 20:00 \1000
PWRFL Power | Cap Lori | Naam' (duo) | PAのすみ


9月8日 姫路Ease
http://www.eonet.ne.jp/~ease/
start 19:00 donation
PWRFL Power | Cap Lori | つるんづ | the Neets


9月9日 尾道Joe Box
http://joebox.info/
start 20:00 \ 1000
PWRFL Power | Cap Lori | ゲスト


9月10日 岡山Crazy Mama studio 1
http://kingdom.banquetunion.com/
PWRFL Power | Bomb Ketch | Cap Lori


9月11日 神戸 Helluva Lounge
http://helluva.jp/lounge/
start 19:00 \1500
PWRFL Power | Cap Lori | Nayuta | Response Man


9月12日 徳島ナチュラ北島店
http://www.kawatokito.com/index.html
start 18:30 \1000
PWRFL Power | arase (from Hamk) | Hiroyuki Yamano


9月13日 高知市 Chaotic Noise
http://kclub.exblog.jp/
start 19:00 \1500
PWRFL Power | Dacota Apartment | the Red Pony | Shiho

木曜日の夜に前の職場で世話になった先輩から連絡があり土曜にそっちへ行くから会おうということになって、金曜日に今も付き合いのある数人の前職の友達に連絡してみたけどことごとく予定があると断られ、唯一その日九ヶ月ぶりにお店に寄ってくれた富澤さんをダメもとで誘ってみたあっさりオーケーだった。18きっぷを使って宮崎から二日間かけて東京に来た黒田さんは一年前会ったときと変わらず明るく、ものすごく前向きだった。そして相変わらず男前でカッコよかった。早くて年内、遅くとも来春にはオープンさせるという宮崎料理のお店の話をしたり、富澤さんが来てからは、もう何十回聞かされたか分からない80年代のバンドブームの話をしてくれた。女がいると金がかかるという黒田さんは、前の職場でも実際もてていたし、後輩の面倒見もよかった。男のおれなんかもよく誘ってくれて飲みに連れて行ってくれた。黒田さんとおれとはまったく趣味が合わず、向こうもおれがてんでスポーツに関して知らないのは百も承知だし、酒も飲まないのを知っているし、学生時代に楽しかったことやきつかったこともまるっきり違う。でも話していると楽しいんだ。なんでだろう。黒田さんやあの時出会った人たちは音楽なんてのがネタになくても話してて面白かった。職場のアイドル的存在でおれも大好きだった千尋ちゃんも欠席だった。「つるばらつるばら」の主人公継雄が最後のほうで走馬灯のように思い出す自分が好きだった人達のコマのことをたまに考える。記憶の中にある自分のことを男として接してくれたのは嫁さんと前の彼女と千尋ちゃんだけだったと思う。もうあと数日で三十一になるからそんなことを考えたりするのかもしれない。歳を取れば取るほど会いたい人に限りがでてくる気がするな。自分の十代はまさに「つるばらつるばら」のようだったけど、二十代は人並みかもしかしたらそれ以上に楽しかったと思う。失恋した後の数年間は笑っちゃうくらいきつかったけど、今はそれもどこかへ行ったし、毎日が安定している。憧れていたデニス・ドリスコルとも会えたし、愛のために死すのライヴもほとんど観た。昔入院したときに医者から精子が弱いから受精しづらいと言われたけど、ちゃんとかわいい男の子が産まれた。十八の頃から付き合いのある友達と会うと「変わったな」と言われるけど、自分ではどこら辺が変わったのか分からない。
今日は久しぶりに悠ちゃんと会った。28日の金曜日から渋谷sisterでやっている展示のチラシを持ってきてくれた。いよいよ悠ちゃんもシアトルに向けて動き出したようだ。うれしいけど気軽に会えなくなるのは寂しいな。来月は休みなしで働くようだし、おれも藤井くんのアルバム完成させるぞ!
http://yu-akinaga.com/

John Cale & Terry Riley "Church of Anthrax"
2年前の夏にJBに薦められていたけど聴かないままでいた、『Loaded』の翌年にリリースされたジョン・ケイルとテリー・ライリーの『Church of Anthrax』を聴いた。学生時代に聴いたときは何とも思わなかったけど、今聴くとどの曲も面白くて何度も繰り返し聴いてしまう。特にB1「The Soul of Patrick Lee」なんて「毛皮のヴィーナス」ケイル版だし、B2「Ides of March」は「シスター・レイ」のセルフカバーみたい。「The Soul of Patrick Lee」はAdam Millerという人がボーカルらいいけど、この声はケイルにそっくりだな。65年に録音していた「毛皮のヴィーナス」はケイルがボーカルだったけどそのときの感触に近い。このアルバムがでた70年前後って『Loaded』小野洋子『ヨーコの心』『Fly』スラップ・ハッピー『Sort Of』ジョージ・ハリスン『All Things Must Pass』、あと『ジョンの魂』とかすごいのばかりでていたんだよね。
家を猛烈に片付けていて一番スタジオ入って練習していた頃の4人でやったときのライヴを録音したCDRが見つかって聴いてみた。荒削りなのは間違いないけど、やっぱり曲もいきいきしてて聴いてて楽しいな。今同じ曲をやっても変にこなれちゃってダメだもんな。もっと録音に自覚的になっていればよかったと思っても後の祭り、時間は容赦なく過ぎ去っていき、もう5年も経ってしまった。けどまた猛烈にバンドがやりたくなるCDRだった。ミスを恐れず突き進むしかない!

仕事の後今日が初日の水木しげる展へ行ってきた。松屋前で松下さんと会って、開場入り口で加藤さんを待っていざ展示へ!
想っていた以上に原画が豊富に出展されていて興奮した。初期のアウトローな鬼太郎の絵を観てて、もう二ヶ月近く実家に帰省している嫁さんと貸し借りして読んでた頃を思いだした。貸本時代の鬼太郎の何かねずみ男の弟分みたいな生き様がはじめ読んだときは驚いたけど、小学生の頃父親に買ってもらったマガジン版鬼太郎と比べると今はむしろリアルで生々しいと思う。狡い感じが笑えるんだ。
悪魔くんも一番最初の異様な格好が好きだ。髪型もやけにとんがってるし。ちょっと違うけど辰巳ヨシヒロの早すぎた名作「てっぺん○次」も異様な主人公だった。悪魔くんNHKの朝ドラでもでてきたけど、人気がなく打ち切りになったので、初期のは唐突に終わってしまうけど、ああいう終わり方って今の子供が読んでも意外にすんなり受け入られるような気がする。いろんなことが唐突に始まって唐突に終わる。総理大臣もそうだし、人の感情もそんな感じだ。
河童の三平」はどれか水木作品を薦めるとしたら一番に読んでほしい。中学生の時に初めて読んだけど、その頃はいろんなことの機微とか分からなかったから、ふーんくらいにしか感じなかったけど、浪人時代改めて読んだときはすごく感動したし泣いた。最初に読んだときは三平のおじいさん、お父さん、それに主人公である三平までもあっさりと死んでしまう展開に違和感を感じたけど、戦争へ行き復員後にマンガ家になった水木しげるの頭の中にはごく自然の流れだったのかもしれない。ゲゲゲの女房で駆け出しの少女漫画家・河合はるこが「河童の三平の大ファンです」という場面があったけど、当時はほとんど受け入られることがなかったようだ。だけど、それは仕方のないことでもあると思った。あの時代、戦後の日本人が何が何でもがむしゃらに生きようとしていた時代に三平で描かれている内容はとても辛辣な死生観についてだった。三平をあの時代の人がとてもいい作品だ、などと言う方がやばい気がする。時間が経って今は正当な評価が得られているから三平もちゃんと成仏できているはず。
河合はるこって今調べてみるとつりたくにこさんがモデルなんですね、気がつかなかった。しかも先月青林工藝社からヤングジャンプに載った「フライト」が収録されている単行本もでているみたいだ!すごいな!つりたくにこの作品は毎週のようにまんだらけに通っていた大学時代に「彼方へ―つりたくにこ未発表作品集」を渋谷で買った。何の予備知識もなかったけど、ぺらぺらの作りで確か500円とかで売っていたので試しに買ってみたんだ。帰って早速中を見るとつりたさんの写真が載っていて、そのどれもがすごくかわいくて俄然気になった。そしてその内容もまたあの時代の混沌とした不条理ものや、つげ義春の「李さん一家」のオマージュあったりですぐに虜になった。他の作品も読みたかったけど、いつかそんなことも忘れていた頃に今回の復刊はすごくうれしい。朝ドラが引き金となって今回の復刊に結びついたようだけど、これってカート・コバーンが大ファンだったからレインコーツのアルバムを大メジャーのゲフィンが復刻したときに似ていると思う。暗い時代だけどこんなささやかな幸せが訪れることもあるんだなー。今朝聴いたスラップ・ハッピーの「A Little Something」にも通じる。ゲゲゲ観ている人は必読だと思います。
http://sugaya.otaden.jp/e118943.html

土曜日、前日うちに泊まりにきた輔くんと江古田ココナッツのセールに行った。輔くんがソファに座ってぼーっと音楽を聴いている姿を見て思ったのは、先日結婚した大学の先輩でありガイガー・カウンターズのリズムギターをやっていた関さんちに泊まりで遊びに行った日のことだ。関さんは日々かなりのハードワークをこなしていたけど、休みの日におれやシマさんが押しかけてっても何一つ文句を言うでもなくもてなしてくれた。寝室にもうひとつ布団を敷いて輔くんが寝たあと、はたして今日の自分はあのとき関さんがしてくれたようなことを輔くんにしてあげられたのだろうかと思った。
江古田ココナッツへは小竹向原で降りて歩いていくことにした。小竹の駅員に一番近い出口を訊いて行ってみると、まったく見覚えのない出口だった。仕方なく適当に歩いてみたけどもっと迷いそうだったので向こうから歩いてきたおばあさんに訊いてみると、電車に乗っていきなさいの一辺倒なので、また元来た出口辺りをうろうろしていると、今度は自転車に乗ったおじさんが案内してくれると言うので着いていった。おじさんは小竹に住んで四十年になるらしく、仕事は江古田と小竹にあるお店の社長らしく、何のお店ですか?と訊いてみると「ケーキ屋なんだよー」と言うので、もしかしてコロンブスですか?と訊くと、「そうそうよく知ってるねー」。びっくりした。コロンブスは去年メンピスくんと辰乃家で飲んで帰ったとき、酔っ払いすぎて三丁目から乗った電車が西武線直通だと気が付かなく練馬駅まで行ってしまって、終電もなく歩いて帰れる距離じゃなかったけどとりあえず歩けるだけ歩こうと思い小竹向原まで歩いた。1時間位歩いてその時点で深夜2時も過ぎていて、小竹から朝霞台までタクシーに乗ったら一万円はするし諦めて駅前のマンションの踊り場で野宿した。そのマンションに隣接していたのがコロンブスで、もし深夜営業やっててくれたら朝までいたのになーと始発が来るまで何度思ったか分からないお店がコロンブスだった。社長にそのときのことを話すと、「そーだろーそんな気がしたんだ」とちょっと適当に返されたけど、普通の生活をしていてもこういう偶然があるんだな。偶然といえば、金曜の帰りに副都心をベンチで座って待っていたら隣に座っていた女の子に腕をつかまれいきなり抱きしめられた。ははは、嘘みたいだけど本当です。
江古田ココナッツは以前ブログで紹介されてたテリー・ライリーとちょうど入荷してきたアーネット・ピーコックが買えた。輔くんお薦めのレコードも買った。その後下北に行く予定だったけど、新宿に着いたのが遅く予定変更して西新宿へ。ココナッツで軍資金ほとんど使い果たしていたけど、輔くんに連れられていったBTR2号店でクロディーヌ・ロンジェ「Run Wild, Run Free」を発見。もうこれは買うしかなかった。去年デニスがうちに泊まっていたとき一緒によく聴いたアルバムだった。「Something」のすばらしいカヴァーが聴ける最高のアルバム。
府中で彼女とデートの輔くんと別れて八丁堀の七針へ。銀塩つばめは端子さんのギターが本当にすごい。つばめちゃんのギターとの絡みはレッド・ツェッペリン?みたいだ。ちんぷんかんぷんもヴェルヴェッツのサードぽい感じで好きだ。ゑでぃまぁこんは今同じ時代に生きて自分の目でライヴを観られることの幸せを感じる数少ないバンドの一つ。今日聴いた新曲もまたすばらしく、ゑでぃさんの歌声は自分の心の深いところまで響いてくるのを感じた。

仕事帰りに職場の先輩と実家の近所にある多賀野へ行ってラーメンを食べた。つけ麺のほうが量もあるし惹かれたけど我慢して中華そばにした。美味し!!中延駅からちょっと歩いた第二景品沿いにある一政のスタミナ麺もまた美味し!!引越し記念日と赤ちゃん誕生記念に行った。
帰りは五反田まで歩いて新宿三丁目和光市行きを待ってたけど、大量の荷物を持って立って帰るのが嫌だったから渋谷まで戻って始発に乗った。網棚にあった週刊誌を読んでたら池袋で話しかけられた。ヘッドフォンの音漏れがすごかったのかと思ったら麓くんだった。円盤ライヴの帰りで彼女を送ってきた帰りだと言っていた。彼女できたんだ。うちの店の彩さんいいですよねーと言っていたのが懐かしいな。麓くんとは数回しか会ったことがないのにすごく話しやすくて終点まであっという間に着いた。
水木しげるが『妖怪博士の朝食』で幸、不幸のバランスは誰でも一緒というようなことを言ってて、連休で片付けた2階のちょっとしたスペースに幸せを感じていたけど、今日多賀野のあと実家に寄ったら昔集めていたウルトラ怪獣の塩ビ人形をバカでかい紙袋に入れたのを用意してあって持って帰れと言われた。幸せのちょっとしたスペースはその塩ビ人形で埋まる。バランスとれてる。